株式会社スリーアップ・テクノロジーは、世界トップクラスのAIスタートアップであるAnthropic社が主催するグローバルハッカソン「Built with Opus 4.7」に挑戦し、プロジェクトを無事に提出いたしました。
今回のハッカソンでは、弊社の28年にわたる「FA(ファクトリーオートメーション)現場の知見」と「最新のAI技術(Claude Code)」を融合させ、産業用ロボット業界の常識を覆すシステム開発に挑みました。
プロジェクト名
産業機器自動接続セットアップ・エージェント(Industrial Equipment Auto-Connect & Setup Agent)
挑戦の背景と成果
産業用ロボットシステムの構築において最大の障壁は、メーカーごとに異なる膨大な取扱説明書を読み込み、一つずつ通信プロトコルを設定する「システムインテグレーション(SI)」の工数です。通常、この工程には数週間を要し、技術者への大きな負担となっていました。
本プロジェクトでは、最新AI「Claude Code (Opus 4.7)」を活用し、以下の5つの異種ハードウェア統合を、ゼロからわずか「4.5時間」で完遂することに成功しました。
- DENSO製 6軸産業用ロボット
- IAI製 電動シリンダー/ハンド
- Basler製 産業用4Kカメラ
- USBウェブカメラ
- PS5 DualSenseコントローラー(遠隔操作用)
開発の舞台裏:リアルなデバッグとAIの共進化
本プロジェクトにおける開発の詳細や、物理的なハードウェア特有のトラブル(ロボット手首の特異点による異常停止や、通信周期のズレから生じる振動など)をAIとどう解決したかについては、以下のレポートにまとめています。現場のリアルな開発プロセスを記録しておりますので、技術者の方々はぜひご覧ください。
👉 開発詳細レポート:Claude Codeによるロボット制御開発の記録
「人間が目となり、AIが手となる」新しい開発スタイル
今回の開発では、自社構築の音声認識システム(Whisper)を用い、「機械が異常停止した」「振動している」といった現場の物理的状況を人間が声でAIにフィードバックし、AIが即座にコードを修正するというアプローチをとりました。
この新しい協業スタイルにより、SIerが「マニュアル解読」という非生産的な作業から解放され、より高度なシステム設計に注力できる未来の形を証明しました。
プロジェクト紹介ビデオ(YouTube)
プレゼンテーション動画は、ハッカソンの雰囲気に合わせ、AI生成による全編英語の楽曲に乗せたサイバーパンク風のデモに仕上げています。
公開リポジトリ(GitHub)
開発したソースコードの一部は、GitHubにて公開しております。
https://github.com/mikami-robot/denso-robot-control
スリーアップ・テクノロジーは、これからも「現場力」と「最先端AI」を掛け合わせ、製造業のDXを加速させてまいります。今後の展開にもご期待ください。